2017年2月1日水曜日

一日生きることは、一歩進むことでありたい。



今泉 正顕(著)「名言大語録」237P

    『一日生きることは、一歩進むことでありたい』

            ( 湯川秀樹 )
 
 
 
 「一日一生」という言葉もありますが、これは一日のうちが一生であることにたとえて、精一杯やり切ったという悔いのない心境で過ごしなさいということだと思うんです。
 
 笹川 良一は「地球は一家、一日一善」とか言いました。
 
 「積善の家に余慶あり」という名言もありますが、一善一善積み重ねていくことによって、その家に「余慶」つまり慶(喜び、良い出来事)が現れるということでしょうね。
 
 帯津三敬病院の院長 帯津 良三先生(まあ、年齢は80台後半か90台とは思いますが)は、朝日カルチャーセンターの講演会で、「私は、毎日の夕食をいつも、最後の晩餐だと思って食べています」と言っていました。
 
 もう明日死んでもかまわない、今日一日を精一杯やり切った、もう悔いはないという心境で、私は一日一日を精一杯努力して頑張っているつもりです。
 
 この一日生き切ったことにより、一歩進んでもっと高みに到達できたという(例えば、人格的に向上したとか、知識・知恵が増進したとか、人間的に成長したとか)実感が感じられるようになりなさいということだと思うんです。
 
“Slow and steady wins the race.”というように、
steady(着実に)ということが非常に大事なわけです。
 
 これは、『一日生きることは、一歩進むことでありたい』と似たようなことを言っていると思います。
 
 夫婦間の問題でも、お互いの意見が平行線だとか、お互い同士無視するとか、そういうことではなくて、童門 冬二さん(作家)の言われるように、「恕」(じょ)(相手を思いやる)の精神で、一歩一歩お互いが進歩して、人間的に成長して、協調して折れ合って、やっていくことが大事になってくると思います。
 
 そうすることによって、喧嘩しつつも、相手を信頼して、仲良くやっていければいいと思います。
 
 かくいう私も、まだまだ人間修行が足りず、冷や汗をかき続けていますが。
 
 しかし、相手が人間的に成長したのがわかるときには、嬉しいですし、かなり成長したと思えるし、成長するのを見るのは楽しみです。
 
 とかなんとか言って、こんなことを言うのはおこがましくて、鼻持ちならなくて、白けたかもしれませんが、もっと謙虚にならないとと思いつつ、ご容赦ください。
 
 
 アメリカのオバマ大統領は、以前の大統領選で「CHANGE」(変わること)ということを訴えて、当選したわけです。
 
 人は一般的にややもすれば、変化することはめんどうくさくて、保守的になりがちで、その方が楽なんですが、生き残るためには、環境の変化に合わせて自分も変化することが必須であり大事です。
 
 これは、この情報革命の変化の激しい時代に、各個人が時代の流れを読み取って、各個人が環境に適応して変化することができるかどうかが、貧富の差、不平・不満の多寡、生き残りに大きく影響してくると思います。
 
 私ごとで恐縮ですが、いつだったか、6,7年くらい前だったか、どこかの不慣れな駅の構内で、階下に乗ろうとした電車がホームに入ってきましたが、咄嗟に見ると、階段とか無かったと記憶していますが、上りのエスカレータしかなったと記憶していますが、ええいままよっと、上がってきているエスカレータに飛び乗って、横着して逆流して2倍の速度で駆け下りようとしましたが、下の階までたどり着けずに、途中で転倒してえらい痛い目に会いました。
 
 ここで、時代の流れに逆らったら痛い目に会うんだなということを、実感しました。
本当に強烈な印象として、頭に残っています。
 
 安倍首相は、「JAPAN IS BACK.」とか言って、古い20世紀型の産業・企業の復活をもくろんでいるみたいですが、どうも時代の流れに逆らっているようで、とても危険な感じがして痛い目に会う気がします。
 
 どうして、時代の流れとしてはっきりしている、これから発展させるべき21世紀型の
情報産業(IT産業)を成長戦略の最重要の柱として、政策に盛りこまないんでしょうか。
 
 とても合点がいきません。
 
 
 ついでにもう一つ。
 
歴史を学べば、歴史(時代の流れ)が自分に味方してくれます。
 
 時代の流れを読んで、時代の流れに合わす、環境に適応して自分を変えていけば、
時代の流れが、自分に味方してくれます。
 
 時代の流れに逆らうと、ひどい目に会います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


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