2017年2月2日木曜日

高度情報化社会では、知識を持つ者が持たざる者から搾取することになる。



浅井 隆+戦略経済研究所21(著)「未来革命」170P

 
『高度情報化社会では、知識を持つ者が持たざる者から搾取することになる』





 「搾取」という言葉からは、共産主義の「資本家が労働者から搾取する」という言葉が連想されます。

 

 私は共産主義ではないし、「搾取」という言葉は何か暗いイメージがあって好きではありませんが。

 

 しかし、このことは、現在の情報革命時代(高度情報化社会)では、ITの利活用のできる人(ITリテラシーの高い人)の方に、ITの利活用のできない人(ITリテラシーの低い人)の方から、富の移動が起きるということだと思います。

 

また、現在は情報革命の時代に突入しており、ITリテラシー(ITを利活用する能力)の有無が、デジタルデバイドと言って格差(お金の貧富)を生む要因となっています。

 

 

 

 これからは、全ての産業(というより農業・医療等も含めた全ての分野)でITの利活用は必須となってきており、ITの利活用の巧拙が、全ての分野での生き残りの鍵となっています。

 

 また、これからの企業の経営者は、ITの利活用がわかることが必須となってきており、

ITの利活用がわからない経営者の企業は経営が立ち行かなくなってきています。

 

これは、全ての分野・産業のみならず、個人においても当てはまり、個人の生き残りの鍵となっています。

 

 インターネットの発達により、これからは個人で何でもできるような時代になりました。

 

職業も固定的でなく、あるときは作家、あるときは放送局、あるときは芸能人・・・などのように、個人で何でも選択できて、自由に選べる時代になります。

 

 

 

それと、とにかく一番基本的で大事なことは、人格を高める努力をし、人間的に成長しようということです。

 

就活とか婚活とかでも重要なのは、その人の人格とか人間性、性格とかかわいげがあるとか、協調性とか・・・ですよね。

 

会社生活なんかでの、一般的に一番大きい悩みは人間関係だと言われています。

 

この人間関係を良くするための訓練というか練習は、生まれてから育つ過程の家庭学習が非常に大きな比重を占めていると思われます。

 

また、学校教育途上での友人から学ぶとか、教師から学ぶとかも重要だと思います。

 

この一番基本的で大事なことの、人格を高める努力をせずに、人間的に成長しようということができていないと、人間関係が悪くなり、その後の会社での出世ができないとか、結婚生活でも破綻をきたす可能性が高いと思われます。

 

また、自然の掟のような社会の掟により、結局は格差社会の負け組になったり、貧乏から這い上がれなかったり、不幸な人生を歩むことになります。

 

とにかく一番基本的で大事なことは、人格を高める努力をし、人間的に成長しようということです。

 

 そうすれば、なにもかにもがうまくまわっていくようになると思うんです。

 

 

 

 安倍首相は、軍隊(自衛隊)とか大企業を重視して、富国強兵をして国力を高めようとしています。

 

 しかし、基本的には、国力を高めるためには、国民のレベルというか民度というか質を高める必要があると思うんです。

 

 その国民の総合力を高めることによって、国力が増すんだと思います。

 

 そのためには、教育改革とか、家庭教育とか学校教育とかの、いわば受身的な姿勢よりも、国民一人一人が自主的に能動的に学習するという態度が重要になってきます。

 

 もちろん、この国民一人一人が自主的に能動的に学習することの中で、今一番重要なのが、ITの利活用(ITリテラシー)を積極的に学ぶことだと思うんです。

 

 政府には、この国民一人一人が自主的に能動的に、ITの利活用(ITリテラシー)を積極的に学ぶことのできるような政策・施策を、最重要の重点的な政策・施策としてやってもらいたいものです。

 

 そうすることによって、国民の総合的な国力によって、アメリカとか中国なんかに対抗してほしいものです。

 

大丸 奥田会長の話によると、「企業はそこで働く社員の質以上にはけっして良くならない」と言っていますが、「国はそこで暮らしている国民の質以上にはけっして良くならない」と思います。

 

つまり、国力を高めるためには、そこで暮らしている国民の質を高めることが必要だと思うんです。

 

 

 

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